特性を充分に活かす

ビジュアルクリエイティブワークスペースで、プロとしての能力に於いて何を求められるかと言うと、経験によって培われた感やその業界に於けるセンスであるには違いないのですが、しかし仕事と言うものは毎回予期せぬ出来事の連続で、そう今までのキャリアが100%活かせるとは限りません。プロの現場と言うのは思いもかけない事態が往々にして訪れるもので、それはフォトグラファーでもスタイリストでもヘアメイクも全く同じです。その様な場合、助けてくれるのは自分自身のひらめきや瞬時の判断でしかなく、そこでどれだけ機転が利くかが一人の職業人としての評価に繋がるのではないでしょうか。一つのアイディアは更に様々な工夫を生み、その人の持ち味として力を蓄える事になります。今回スティルライフピクチャーの撮影で登場するアイテムは水玉模様のポップなリボンだったのですがが、気を付けなければいけないのは、柄を前面に押し出し過ぎると賑々しいイメージが強すぎて逆に過激な雰囲気さえ与えてしまいます。そこでオーガンジーを組み合わせることによってそれを緩和し、優しく柔らかなニュアンスで水玉を演出する工夫をしました。その物の持つ個性を若干抑えることで応用範囲の広いアイテムに変身させられるのではないでしょうか。