全体を見渡す

物作りに於ける作業の基本は、対象となる被写体をよく観察しその特徴を把握する事なのですが、その際ディティールにばかりに気を取られていると最終的にモニターで画像をチェックした時に何ともバランスの悪い状態になる場合があります。ディスプレイもヘアメイクもコーディネートもいかなる分野に於いても各パーツをクローズアップで見るのではなく、常に遠ざかって確認する必要があると言うことです。部分的な完璧さは必ずしも最終結果に良い影響をもたらす物ではなく、むしろ的外れの原因になるケースも多々あり、一点に集中して拘るのは余程注意を払わなければなりません。時々遭遇するのですが、メイクに於いてアイラインやマスカラ、チーク、ファンデーションに至るまで最初から最後まで鼻がくっつきそうなくらいまで鏡に近づいて化粧をしている人がいますが、途中経過を一旦離れて確認せずに成功は有り得ないと言えるでしょう。あらゆる創作活動は、客観性の上に成り立つもので、思い込みや自己満足では到底ハイクオリティーな商品は提供出来ないといえ、従ってプロとして冷静な判断の基に自分の仕事を遠ざかってゆったり眺めると言う力量が必要不可欠なのではないでしょうか。